生駒市谷田町 【iPhoneSE2】 電源をつけてもすぐに落ちる
2024/03/12
当店は精密機器の修理を主な業務としているのですが、1番多く修理依頼をいただく機種がiPhoneです。
iPhoneの不具合に関しては、「この症状が起きた場合はこの部品交換」と
明確に決まっている場合もあるのですが、
症状によっては原因がいくつか考えられ、内部の点検などをしながら
原因を特定していく必要がある場合もあります。
今回は「急に電源が何度も落ちるようになった」というお悩みをご相談いただきました。
モデルはiPhoneSE2でありまだまだ将来性が見込めるモデルです。
今回のような場合は、バッテリーか基板の故障が考えられるので、
まずはバッテリーの部品仮付けを行い原因の特定をしていきます。
バッテリーを仮付けした段階で起動が安定すればバッテリーの故障、
仮付け段階でも安定しなければ基板の故障と判断ができます。
今回は仮付け段階で安定するようになったため、そのままバッテリー交換までさせていただきました。
仮付けと交換を合わせても修理時間は30分ほどで完了しました。
もし、基板の故障によって起動不良になっている場合は、
提携している業者に端末を送り1週間ほどのお預かりで基板修理をすることが可能です。
今回交換させていただいたiPhoneのバッテリーにはリチウムイオンバッテリーが採用されています。
もちろん、元々ついている純正のバッテリーだけでなく、
当店で交換させていただいているバッテリーもリチウムイオンバッテリーです。
また、iPhoneだけの特別なバッテリーというわけではなく、
iPad、Applewatch、Android、NintendoSwitchなどにもリチウムイオンバッテリーが使われています。
このバッテリーは小さい容量ながら大きなエネルギーえお制御できるため、
iPhoneのような小型機器にはうってつけのバッテリーなのですが、
使用を重ねるごとに自然劣化していく消耗品でもあります。
iPhoneでいうと使用年数は2年前後とされており、そこまで長いとは言い切れません。
劣化が始まると充電の減りがいつもより早くなってしまい、かなり使い勝手が悪くなってしまいます。
また、そのまま放置すると充電ケーブルを外した瞬間に1%になってしまったり、
起動が安定しない、また全く起動しないなどの起動不良状態になってしまいます。
設定上から確認できるバッテリーの最大容量が85%前後にまで低下してくると
これらの症状が起きる可能性が出てきます。
最大容量や普段使いの中での充電の減りの違和感などを参考にしておき、
交換が必要となればなるべく早めに修理を依頼しましょう。
バッテリーはどうしても自然劣化によって最終的には故障してしまいますが、
いくつかの対策を講じることで使用年数を延ばすことが可能です。
まず、1番心がけたいのが「充電残量を20%から80%に留める」ということです。
バッテリーがは充電と放電(充電によって溜めた電気を使う働き)を同時に行いすぎたり、
また逆に偏らせすぎることで劣化が一気に早まっていきます。
その偏りをなくすには残量を20%から80%までに留め、
放電しすぎず、充電しすぎずという心がけをすることが大切です。
また、上記の通り同時に行うこともバッテリーには負担になるので
充電しながらの使用はなるべく控えましょう。
もう1つ劣化が早まる主な原因になるのが熱です。
バッテリーは40度までの熱にしか耐えれないつくりになっています。
そのため、外気温が35度前後の外出先でiPhoneを使用し続けてしまうと、
バッテリー自体の熱も加わることで設定温度の40度を軽々と越えてしまい劣化が早まります。
なるべく真夏の外出先などでは頻繁な使用は控えて、バッテリーに気を使った使用を心がけていきましょう。