奈良市尼辻西町 【iPhone11Pro】 完全に電源が入らない(起動不良)
2024/06/24
当店では精密機器のメイン部品交換を中心に、
さまざまな修理サービスを展開させていただいております。
中には端末の水没・リンゴループ・起動不良といったイレギュラー修理の
ご相談をいただくこともあります。
リンゴループとは、Apple製品に起こりがちな不具合で
起動時に表示されるリンゴマークが点滅し続ける症状であり、
起動不良とは完全に電源が入らない状態のことを指します。
これらの状態ではアプリ操作はおろか、
データの移行・取り出し等も行うことができません。
かなり重度な症状なので修理でもどうにもならないというイメージが湧きやすいですが、
実はほとんどの場合は修理によって元通りの状態へと復旧させることができます。
また、当店での修理復旧の場合は内部のデータも残った状態でお返しが可能です。
起動不良等になったことをきっかけに本体交換や新機種の購入を考える方も
おられるかもしれませんが、どうしても元々のデータの移行ができません。
なので、端末が操作不可の状態になってしまったけど元のデータを取り出したいという場合は、
ぜひアイプラス奈良店に修理をご相談ください。
本日はiPhone11Proの起動不良改善をご依頼いただきました。
iPhone11Proはそこまで新しい機種というわけではないですが、
これからのiOSの更新にもついていけるモデルなので、
そこまで機種変更を急ぐ端末でもないかと思います。
基本的に起動不良の修理相談をいただいた際は、
お客様に端末が起動不良に陥った原因に心当たりがおありかどうかをお聞きします。
この段階で原因が推定できれば修理をスムーズに進めることができるのですが、
もちろん、何の前兆もなく急に起動不良になってしまうことも珍しくありません。
今回のiPhone11Proも使っているときに急に電源が落ちてしまい、
そこから起動不良になってしまったとのことでした。
このような場合は、基本的には内蔵されているバッテリーか、
そのバッテリーをつないでいる基板が故障していることがほとんどです。
どちらが原因かというのは本体を分解し、バッテリーの部品仮付けを
行うことではっきりさせることができます。
今回はバッテリーを仮付けしても起動が確認できなかったので、
基板が故障していると判断ができそのまま基板修理をさせていただき、
無事端末とデータともに復旧した状態でお返しさせていただきました。
基板は衝撃や水没などによって故障することが多いのですが、
今回のように自然劣化によって故障してしまうこともあります。
今回は基板故障による起動不良でしたが、
バッテリーの故障による起動不良も割と多かったりします。
スマートフォンに使われているような充電式のバッテリーは、
自然劣化によって機能が衰えていきます。
だいたい使用年数は2年ほどとされており、それぐらいの年数端末を使用し続けると
充電の持ちが悪くなりこまめな充電が必要になったり、
外出先での使用にも弊害が出てきます。
そのまま放置してしまうと今度は急に電源が落ちてしまったり、
そのまま今回のような起動不良になってしまいます。
なので、バッテリーは2年という交換時期を目安にしたり、
充電の持ちが悪くなったりなどの劣化症状を頼りにして
なるべく早めに交換を済ませておくのが賢明といえます。