奈良市柏木町 【Xperia10Ⅳ】 背面の浮き(バッテリーの膨張)
2024/07/20
今回修理依頼をいただいた内容としては、
「Xperia10Ⅳの背面が浮いてきてしまった」というものでした。
基本的にこのような背面の浮きは、
内蔵されているバッテリーの膨張が原因です。
スマートフォンやタブレット端末に内蔵されているバッテリーには
リチウムイオンバッテリーというものが採用されています。
このバッテリーは経年劣化によって酸化を起こすことがあり、
それが続くと今回のような背面を押し出してしまうほどの膨張につながります。
今回のXperia10Ⅳはバッテリーが背面側に搭載されているので、
膨張によって背面が浮いてしまっていましたが、
バッテリーが画面側に搭載されているモデル(iPhoneや一部Android)
などでバッテリー膨張が起こると画面が浮いてしまいます。
今回のXperia10Ⅳは背面自体の曲がりや変形はなかったので、
バッテリーを新品に交換するだけで無事背面をきちんと固定できました。
Androidのバッテリー交換は2時間ほどで完了し、
データもそのままの状態でお返しが可能です。
画面や背面が浮いてしまうほどのバッテリー膨張は非常に危険です。
当然、画面や背面が浮いてしまっていると内部がむきだしになってしまうので、
外部からの水分や異物の侵入によって内部部品や基板が故障してしまう可能性が高く、
特に画面側にバッテリーが搭載されているモデルであれば、
膨張の負荷によって液晶故障が起きてしまう可能性が非常に高くなります。
本来、バッテリーの交換だけで済むはずが、
余計な修理費用がかかってしまうという事態になりかねません。
また、バッテリーの膨張が行くとこまで進むと、
最終的には発火や爆発などの身の危険が及ぶ事態になってしまうので、
画面や背面の浮きを感じた場合はすぐにバッテリーの膨張を疑い、
お近くの修理店に点検・修理を依頼するようにしましょう。
夏になると外気温が上がってしまう関係でバッテリーの劣化が起こりやすくなります。
バッテリーの耐熱温度は40度までとなっており、
35度前後の外気温とバッテリー自体の熱を加えると
40度を超えてしまうことはざらであり、一気に劣化が早まってしまうのです。
今回のような膨張などの物理的な劣化もありますが、
やはりバッテリーの劣化といえば「充電の持ちが悪くなる」などの機能的な劣化が代表的です。
充電の持ちが悪くなってしまうとこまめな充電が必要になってしまったり、
外出先での使用に限りが出てきてしまいます。
また、そのまま劣化を放置してしまうと
今度は急に電源が落ち続けたり、そのまま電源が入らなくなってしまうなど
実用上にも不具合が出てきてしまうのです。
なので、バッテリーの劣化を感じた場合は放置せず、
なるべく早めにバッテリー交換をご依頼いただければと思います。