奈良市大宮町 【iPadpro12.9インチ】 水没により画面が映らない
2023/10/03
今回ご依頼いただきましたのはiPadpro 12.9(第三世代)になります。
水没の原因としてはカバンにしまっているときに
同じくカバンに入れて保管していた水筒の蓋が開いており、
端末機器に水分がかかってしまったとのことです。
iPadにもiPhone同様、耐水機能が備わっております。
水に決められた数値の深さまで沈めて、耐えうる時間を計測することで
iPadあiPhoneの耐水機能がテストされております。
あくまで耐水機能のテストになりますので端末機器それぞれに
外部からの水分に耐える基準値が異なります。平均的には30分程度といわれております。
ただし、大きな注意点があります。耐水機能は文字で書いた通り、
水分に耐えるものとなっております。防水機能は水分から防ぐものとなっております。
端末機器の耐水機能は水分が徐々に内部に侵入してしまい内部に影響を及ぼす可能性があります。
また、防水ケースも普及しつつありますが完全に安心することは
オススメしておりません。水分になりますので少しでもケースに隙間が
できていたりしても完全な防水だからと安心してしまうからです。
隙間から侵入した水分が端末にかかってしまい、防水ケースを
過信したため、故障してしまう事例が増えております。
特にプールやお風呂など完全に浸かっての使用は避けるようにしましょう。
では実際にiPadなどの精密機器が水分の影響を受けてしまうと
どのような症状が現れるのか。
多くの場合は内部に備わっております電子部品の損傷が起こります。
水分が端末内部に侵入してしまうことで、基板などの電子部品が損傷し、
正常に動作しなくなる可能性があります。
画面が水分の影響を受けてしまうと、液晶とガラスのパネルの隙間に
水分が侵入してしまい、水たまりのようなにじみが確認されたり
液晶の故障により、タッチが鈍い、反応がなくなったりと操作が
できなくなってしまう可能性があります。
また、画面が真っ暗につかなくなったり、黒いにじみ、縦や横に
細かな線がはいってしまい、表示に異常が現れる場合もあります。
他にもバッテリーが水没の影響により劣化してしまったり、
ショートしてしまうことで起動不良が起きてしまうことも。
ご依頼いただいたiPadproの水没復旧修理ですが
内部の水分除去の後に動作の確認作業に移ります。
今回は画面が水没により表示不良、ドックコネクタ(充電の挿し口)
の部品がそれぞれ故障が確認されました。
ドックコネクタはイヤホンや充電を行うのに必要な部品となっており、
水分の影響による端子が錆びついていたり、動作しなくなる場合があります。
端末機器を水分に使ったわけではなくお茶がかかってしまった程度になりますが
軽度の水没の場合でも、不安定な動作や、一時的な問題が発生することがあります。
また、水没してから修理までに時間が過ぎてしまうほど復旧が困難になってしまう
可能性があります。
そのため、水没事故が起きてから迅速に修理店に持ち込みいただければと思います。
すぐに修理が難しい場合は電源を切り、風通しのいいところで乾燥させることに
徹底してください。電源を切ることでバッテリー、電子機器によるショートや
損傷の進行を防ぐことが出来ます。
さらに、内部の水分を取り除こうと端末機器を分解するのもNGとなっております。
自身で修理をしようとすると保証が無効になってしまったり、
本来、水没修理で復旧するはずが修理不可となってしまう他、
正常な箇所にまで水分が流れてしまい修理が必要なかった部品が故障
してしまうことで余計な費用が掛かってしまう場合があります。
修理はプロにお任せください。
奈良市を中心に天理市、生駒市など様々な途方からご来店していただいております。
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