奈良市東之阪町 【iPadAir2】 なぜか急に画面が浮いてきた…
2024/03/08
今回、お預かりさせていただいたiPadAir2は画面が浮いてしまっており、
画面と本体の間に大きな隙間ができている状態でした。
精密機器の画面が浮いてきてしまう原因としては2つあります。
1つは強い衝撃によるフレームの損傷です。
これはよっぽど強い衝撃が入らない限りあまり起こりませんが、
衝撃によってフレームが曲がってしまったり、欠けてしまうと、
画面がうまく固定できずフレームとの間に隙間ができてしまいます。
2つ目がバッテリーの膨張です。
前者のフレーム損傷は落下などの明確な原因の心当たりがあっての結果ですが、
特に原因の心当たりもなく、急に画面が浮いてしまった場合はこのバッテリーの膨張が原因です。
iPadやiPhoneなどに搭載されているリチウムイオンバッテリーは、
化学反応によって電気を生み出しているのですが、
バッテリーが劣化してくると化学反応中に酸化が起きてしまい、バッテリー自体にガスが溜まっていきます。
それが続いてしまうと最終的には画面を押し出してしまうほどの膨張へと繋がっていくのです。
このバッテリー膨張はどのモデルでもなりかねる事態ですが、
今回のiPadAirシリーズやiPhoneXシリーズなどでよく見かける症状です。
今回はiPadAir2のバッテリー交換をさせていただきました。
画面が浮いてしまっている状態であり、隙間から内部を除くとバッテリーの膨張が確認できました。
バッテリーの膨張による画面浮きは他の部品故障が起こりやすい非常に危険な状態です。
画面の浮きが激しくなっていくと、それだけ画面に負担がかかっていることになるので、
液晶故障などの画面不良が起きてしまう可能性が高い他、
内部がむき出しになっている状態なので、水分や異物の侵入により内部部品の故障が起きてしまう可能性も高いです。
特に基板という本体を支えているかなり重要な部品が壊れてしまうと起動不良になってしまう危険性もあります。
また、膨張したバッテリーに刺激が入ると発火や破裂など生活上においても危険なのでなるべく早めに修理を依頼しましょう。
かなり深刻な状態に見えますが、膨張によって画面が変形していなければ
新品のバッテリーを交換するだけで元通り画面を固定することができます。
修理の際はバッテリーになるべく負荷を与えず慎重に作業する必要があります。
今回はバッテリー交換のみで無事画面を固定することができ、
通常にお使いいただけるまでに復旧することができました。
当店には最新の画面保護対策「ガラスコーティング」というものがあります。
こちらは専用の液体を直接ガラスに塗り込み十分に延ばした後、
スチームの熱によって硬化させる作業を3回繰り返すという手法です。
これによって新品状態から見た目を変えることなく、
ガラス強度を最高強度にすることができます。
一般的な保護対策として保護フィルムがありますが、
フィルムだとどうしても画面の角や端までの保護がおろそかになってしまい、
それらの箇所から衝撃が入り割れてしまう心配があります。
その点、ガラスコーティングは塗り込むという手法のため、
場所を問うことなく角や端まで最高強度で守ることができます。
液体を塗り込んでの保護方法ですが、熱によって十分に硬化させるので、
施工後にべたつきなどは一切残りません。
また効果は3年ほど持続するので、1度施工していただければしばらくはそのままで問題ありません。
ぜひ、最新の画面保護対策「ガラスコーティング」を1度ご体験ください。