天理市佐保庄町 【iPhoneXS】 近接センサー故障によるリンゴループ
2024/04/18
みなさんは「リンゴループ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
これはiPhoneの不具合の1つで起動時に表示されるリンゴマークが
画面上で点滅しつづけたり、表示されつづけるという変わった症状です。
表示されるのはリンゴマークだけなので、
アプリ操作はもちろんのこと、データの取り出し等も行えません。
リンゴループになってしまう原因は1つだけではなく複数存在し、
修理対応は原因を探るところからから始まります。
そのため、リンゴループの修理相談をいただいた際は、
まずお客様にリンゴループになってしまった原因に心当たりがあるかどうかをお聞きします。
この時点で明確な心当たりを伺えれば原因の特定が容易となり、
修理をスムーズに進めることができます。
ただ、もちろん全く前兆がなく急にリンゴループになってしまうことも珍しくありません。
リンゴループは非常に厄介な症状ではありますが、
ほとんどの確率で修理復旧ができ、修理が可能な場合は元々のデータも合わせて復旧することができます。
本日はiPhoneXSのリンゴループ改善をご依頼いただきました。
一度地面に落としてしまってからリンゴループになってしまったとのことだったので、
衝撃による部品故障や基板故障が考えられました。
リンゴループに関係してくる部品は画面、バッテリー、近接センサーです。
近接センサーとは画面についている部品であり、電話機能を補う役割を持っています。
この近接センサーはFaceID(顔認証)や耳元での通話の際に音を出すイヤースピーカーなどとも一体型になっています。
また、基板とはiPhone内の部品を配置する板のことです。
端末の心臓に当たる部品なので、故障してしまうとリンゴループだけでなく起動不良になってしまうこともあります。
どの部品が故障しているかどうかは部品の仮付けによって判断していきます。
今回は近接センサーを仮付けした段階で正常に起動するようになったので、
近接センサーの故障が原因だと判断でき、新しい部品に交換させていただきました。
ちなみに、全ての部品を仮付けしても起動が確認できない場合は基板が故障していると判断ができます。
今回のリンゴループの原因は部品の故障でしたが、
実はリンゴループはシステム内の不具合が原因で起こることがあります。
まず1つ目がiOSのアップデートミスです。
iPhoneはある程度の周期で新機能追加やバグの修正を目的としたアップデート情報が更新されます。
そのアップデートを行う際に、充電残量が少なかったり回線状況が悪いと
途中で電源が落ちてしまいリンゴループに陥ってしまいます。
もう1つがストレージの容量不足です。
端末にはデータを保管するストレージがあり、それぞれの端末でここまではデータを保管できるという容量が決まっています。
この容量がパンパンになってしまったり、パンパンまでいかなくとも残りわずかというところまできてしまうと
端末に負荷がかかりリンゴループが起きてしまいます。
この2つのシステムの不具合には気をつけながらiPhoneを使用していきましょう。