生駒市松美台 【iPhone13Pro】 充電ケーブルを強く差さないと反応しない
2024/05/20
iPhoneやAndroidなどのスマートフォンや、iPadなどのタブレット端末は、
デリケートな精密機器であるためさまざまな不具合が起きることがあります。
その不具合の中の1つに「充電不良」というものがあります。
みなさまもご承知の通り、スマートフォンやタブレット端末に
内蔵されているバッテリーは充電式であるため、
定期的に充電をしながら使い続けていく必要があります。
一般的に充電ケーブルを端末の差し口に差して充電をしますが、
「充電不良」とは充電ケーブルを差しても全く反応が出ず、
一向に充電ができない状態のことをいいます。
ただ、これは一概に端末自体の不具合というわけでもありません。
よくあるのは充電ケーブル自体の不良によって充電不良が起きるというパターンです。
特にiPhoneを充電するライトニングケーブルは少しの刺激でも断線してしまう
といったことが多くかなりデリケートです。
また、Apple純正ではない市販のケーブルはiPhoneとの互換性が少し落ちるので、
iPhoneとの連携がうまくいかなくなってしまうこともあります。
ただ、もちろんすべての充電不良がケーブルの問題が起きているわけではなく、
端末自体の部品故障によって引き起こされることも多くあります。
本日はiPhone13Proの充電不良をご相談いただきました。
今まで問題なく使えていたにも関わらず、
近頃充電ケーブル強く差さないと充電反応が出ないとのことでお悩みでした。
当店のケーブルを何本か試しましたが症状は改善されなかったので、
iPhone自体に問題があると判断ができました。
iPhoneの充電不良に関係してくる部品は基本的にドックコネクターという部品です。
あまりイメージが湧きにくいかもしれませんが、
充電ケーブルの差し口にあたるシンプルな部品です。
このドックコネクターの接触部分が折れ曲がってしまったり、
水分の侵入によってショートしてしまうと今回のような接触不良が起こります。
今回の端末は特に衝撃や水没などの外的要因を与えたことはないとのことだったので、
おそらく充電ケーブルの抜き差しによる負荷で接触部分が変形してしまったのだと思います。
ドックコネクターは本体内のかなり下に埋まっているパーツなので、
新しい部品に交換するためにはドックコネクター以外の部品や大量のネジを
外さなければいけないというかなり難易度が高い修理です。
今回、ドックコネクターを交換することによって、
いつも通りのケーブルの差し込みでもきちんと充電反応が出るまでに
復旧することができました。
基本的に充電不良に関係する部品はドックコネクターなのですが、
稀に内部の基板の故障によって充電不良が起きていることもあります。
それは、どんな充電ケーブルの差し方を試しても充電反応が出ない場合です。
今回のような充電ケーブルを強く差さないと反応しないであったり、
グラグラ揺らしたり、上に向けないと反応が出ないといった場合は
ドックコネクター交換で改善されますが、
全く反応が出ない場合はドックコネクターの故障だけでなく、
基板が故障している可能性もあると判断ができます。
基板とはドックコネクターを含めたiPhoneの全部品を設置している板のことであり
本体の心臓のような部分です。
この基板が故障すると充電不良だけでなく、
リンゴループ(リンゴマークが点滅し続ける状態)や完全な起動不良に
陥ってしまうことも多いです。