奈良市北市南町 【iPhoneSE3】 水没によるブラックアウト
2024/07/03
ご存じの方も多いかと思いますが、
iPhoneなどのスマートフォンや、またタブレット端末などの電子機器にとって
水分の侵入は大敵とされています。
水分の侵入具合によっては水没させた瞬間に
完全に電源がつかなくなってしまうということも珍しくありません。
今回修理依頼をいただいたiPhoneには、
水分やほこりなどの異物侵入を防ぐために耐水テープという
パッキンのようなテープが四隅に貼られております。
このテープがあることによって多少雨が当たったり、
端末に飲み物をこぼしてしまったとしても、水没状態にならないことが多いです。
ただ、あくまで水を入りにくくするというだけのため、
かなりの量の水がかかってしまったり、
川や海、またお風呂などにがっつり浸水させてしまうと
水没状態になってしまうことが多いです。
水没の影響は徐々に広がっていくこともあるので、
水没直後に何の症状もなかったとしても、
時間が経って部品や基板の故障が起きてしまうこともあります、
本日はiPhoneSE3の水没修理をご依頼いただきました。
お風呂で使っているときに、誤って浸水させてしまい
そこから画面が一切映らない状態になっていました。
バイブレーションや通知音などはきちんと鳴ったりなど、
内部が起動している様子は確認できたので、
画面だけが映っていないブラックアウト状態と判断ができました。
ブラックアウトとは、液晶故障の症状の1つです。
電子機器の液晶は衝撃や水没などの外的要因によって故障すると、
画面に縦線が入ったり、黒いにじみができるなどの画面表示不良が起こるのですが、
ブラックアウトはその液晶故障の症状の中でも最も重度なものといえます。
ブラックアウトを含めた液晶故障は画面交換のみで改善できるのですが、
水没が原因の場合はまず内部の水分除去を行う必要があります。
この作業をせずに画面交換のみを行ってしまうと、
またすぐに液晶故障が起きてしまったり、他の部品故障が起こってしまう
可能性が非常に高いためです。
今回は少し水没の度合いが激しかったので、いくつかの部品や基板を外し、
送風によって完全な水分除去を行いました。
その後、画面交換を行い無事画面がしっかり映った状態で
お客様にお返しさせていただきました。
水没端末の修理もデータはそのままでお返しできるのでご安心ください。
今回のような画面交換をご依頼いただいた際は、
合わせて画面のガラスコーティングをおすすめしております。
ガラスコーティングとは、専用のコーティング剤をガラスに直接塗り込み、
熱によって固めることでガラス自体の強度を最高強度にするというものです。
一般的に知られている画面保護として保護フィルムがありますが、
フィルムだとどうしても画面の角や端の保護がおろそかになってしまったり、
使っていくと気泡や傷がつき強度が弱まってしまいます。
その点、ガラスコーティングは液体を塗り込むという手法のため、
フィルムでは守りきれない角や端まで最古強度で守ることができ、
効果も3年ほど持続するためフィルムのような貼り替えも必要ありません。
また、見栄えがきれいになったり指通りがなめらかになったりなど
付加価値もいくつかあるので、ぜひ1度ご体験ください。