奈良県奈良市中町 【OPPOReno3A】 バッテリーの膨張と起動不良
2025/04/06
今回は奈良県奈良市中町よりOPPOReno3Aの修理相談をいただきました。
状態としては電源ボタンを押しても電源が一切入らず、
また背面が本体から浮いてしまっている状態でした。
背面が本体から浮いてしまう症状に関しては、バッテリーの膨張によって起こります。
バッテリーは長年使用していくと充電の持ちが悪くなるなどの機能劣化が起きてきますが、
まれにそれにともなって酸化による膨張を起こすことがあります。
膨張によって背面が押し出されて今回のような状態になるというわけです。
バッテリーが膨張していての電源が入らない症状であったため、
バッテリーの完全故障が考えられバッテリー交換をさせていただきました。
交換後は正常に電源が入り、動作も問題ない状態でお返しさせていただきました。
当店ではAndroidのバッテリー交換も1時間半ほどの即日修理でご対応ができ、
また内部のデータもそのままの状態でお返しが可能となっております。
精密機器で電源が入らない状態を一般的に起動不良と呼びます。
起動不良の原因をいくつか紹介します。
・バッテリーの故障
よくあるのがバッテリーの故障です。
スマホのバッテリーの使用年数は機種や使用年数によっても前後しますが、
だいたい2年前後とされておりそこまで長くはありません。
劣化の初期症状は充電の持ちが悪くなるといった程度ですが、
そのまま放置をすると起動不良になってしまうことが多いです・
・基板の故障
基板とはバッテリーなどのすべての部品を設置している板のことです。
各部品はこの基板からの配電を受けて各機能が果たせるようになっています。
基板は端末内での心臓のような位置づけであるため、
故障してしまうと起動不良になってしまうことがほとんどです。
基板は衝撃や水没などの外的要因、または経年劣化によって故障します。
・ドックコネクターの故障
ドックコネクターとは充電ケーブルの差し口部品のことです。
この部品が故障すると充電ができなくなってしまうため、
完全に充電残量を使い切ってしまうと起動ができなくなってしまいます。
・画面の故障
画面の故障は厳密にいうと起動不良の原因ではないのですが、
画面の液晶部分が完全故障を起こすと画面が全く映らなくなってしまうため、
実用上は起動不良と同じような状態になります(ブラックアウト)。
ただ、ブラックアウト状態はきちんと起動はしている状態なので、
通知音やバイブレーション(振動音)はなります。
今回の端末で起きていたバッテリーの膨張は意外にも事例は多いです。
バッテリーの酸化によってガスが溜まってしまい、
それによって膨張してしまうといった流れです。
膨張して背面(画面)と本体の間に隙間ができてしまうと、
外部からの異物や水分の侵入によって内部部品が故障してしまう危険性が出てきます。
また、膨張を放置してしまうとバッテリー自体の発火や爆発などの危険性もあるので、
お使いの端末のバッテリーが膨張している様子が見受けられたら、
なるべく早めにバッテリー交換を依頼するようにしましょう。